オトシン観察記録

オトシンクルスを観察します

いまさら導入

 フィッシュレットって昔からあるフン取り用品ですけど、昔からある分よくできてると思います。モーター式でフンを通しているとモーターのインペラの消耗が激しいですが、エアリフト式なのでその辺の摩耗もないです。しかもエアリフト式だと引っ張る力が微妙に調節できて、強すぎるということもないのも良い点です。欠点は基本的にベアタンク、大型肉食魚用であると収集能力不足であるという点です。そもそもオーバーフロー水槽の場合、吸い込んでしまえばウールボックスで受けてろ過できてしまうので、フンを水槽内にとどめる利点はあまりありません。


 フィッシュレットが最大限効果を発揮するのは改造による排水機能を付加した時だと思います。穴を開けたりφ13の配管をしたりと設置のハードルは高いですが、設置さえしてしまえばメンテナンスの労力を減らせます。給餌中の夜間はエアを止めて運用しても直接的なろ過能力が落ちることがなく、朝エアーをつけ忘れなければ昼間のうちにフンや残エサを回収、帰宅後の水換えが捗ります。欠点は60cm規格水槽には排水能力が高すぎてフィッシュレットの中をきれいにしているうちに水が抜けきってしまうことと、さすがに全体をカバーすることはできないので取りにくい場所を別で掃除することは必要だということ、フィッシュレット自体の清掃もそれなりに必要だということです。


 基本のろ過は外部式フィルターにしているのですが、内部の清掃がとにかく面倒なので、ストレーナーに目の細かいスポンジフィルター用のスポンジをつけています。そのスポンジは当然掃除が多く必要ですが、外部フィルターは動かしながらでできるのでその面倒くささは許容しています。ベアタンクにしていると床面のゴミは気になるのでこまめな掃除が必要になりますが、プロホースでの掃除も面倒は面倒なのでフィッシュレット排水導入により、多少その手間が減らせると考えるとマシになったのかなとは思います。

落ち着いてきたかな?

 とりあえず、死なない環境づくりはできたと思います。


60cm規格水槽 ベアタンク
ろ過:外部フィルター・スポンジフィルター壁付き・スポンジフィルター床置き
水換え:週2回5割~7割
生体:マクリカウダ10匹(ヒソノータゥス属を含む?)、グンテリー1匹、スピロソーマ系Lサイズ1匹、同Mサイズ1匹、spペルナンブコ1匹、ハロルドイ系Sサイズ3匹、ライティアナ4匹、並オトシン4匹
エサ:固形飼料・活イトミミズ・クロレラ錠
構成物:流木、マジックリーフ
バクテリア、ブラックウォーターに関しては検証中


 設置から2か月経過してどうにか落ち着いてきたように思います。朝死んでる個体を探す習慣はなくなりました。フンや食べ残しなどはベアタンクにすることで目視にて状況が確認しやすいので急激な水質の悪化は避けられていると思います。流木、マジックリーフはエサとしての役割を期待しています。特に小型種はなかなか固形飼料を食べていない印象なのでそこを心配しています。大型種はおなかがパンパンになるくらいイトミミズを食べているようなのでフンも多く繁殖に向けての下準備はできてきてるかなと思います。


 1週間ほど前からブラックウォーターとバクテリア剤についても検証中です。農業資材が元のものですが、繁殖には腐植が必要というのはエビ飼育で学んだことなので、それを活かせればいいなと思っています。ただ、腐植というのもエビ飼育の時でも、腐植物質をただ入れるだけだと効果が見られなかったので、別のことが必要なのではないかと思っています。現段階の仮説では腐植を含むソイルをバクテリアに反応させることで「活きた腐植」を出すようになることに産卵のスイッチがあるのではないのかと思っています。アマゾニアなどのソイルは腐植そのものというより、土の状態であるが故に何か活性化させているのではないかと考えています。

オトシン水槽の崩壊経緯

立ち上げ時(1月初旬)
・スポンジフィルター(壁付き2個タイプ)
・スポンジフィルター(置き型)
・底面フィルター×2(GEXプレート1枚にアマゾニアを盛る)←今回やりたい肝
→失敗(ソイルがコントロールできない、いじりすぎるストレス)


別水槽から水半分、デトリタスをスポンジもみもみで移植
エビ投入(100匹程度、エビはその間多少落ちるが抱卵しまくる)
随時オトシン追加
1週間程度は安定
その後からポツポツ落ち始める


・水作L追加(サブストラットプロとバイコムバフィに換装)(1月末)
・バイコム投入
→ろ過不足を感じる。デトリタスが出てきたのはいい兆候だが、
多すぎるのとポツポツが止まらない。(デトリタスを食べてきれていない)
硝化菌を追加したかったので水作にバイコムバフィを詰めて投入
一時ポツポツも止まり、安定したかと安心する(3日くらい)
(ブラインシュリンプ給餌も水を汚す原因だと思い中止)


・底面フィルターを台湾式に変更(自作)
→ソイルはそのまま移動


・白点病を発見する(2月初旬)
→ろ過不足は変わらない(デトリタス、水ミミズを多く見かける)
・エーハイム2213+サブフィルター2213を追加
→以前使っていたそのまま運用
サブ(パワーハウスソフトM)メイン(パワーハウスソフトS)


・白点病治療開始(翌日)
→アグテン投入
3日目に半換水後、再投入
・流木、マジックリーフの撤去
・エビの撤去
2~3日に1匹程度のポツポツ死は変わらず、水はまだ濁り、活性も悪い


・台湾式フィルター×2撤去
→濁り、水の着色の原因だった可能性大(水ミミズの多さも気になっていたので)


・外部フィルターの中身をスポンジ主体に切り替え
サブ(細目スポンジ30%、粗目スポンジ40%、パワーハウスM30%)
逆洗に対応することとメインを触らずにサブだけを掃除して維持したい


・現況と所感
白点病の治療は続いている。
1週間を超えるのでアグテンの投入は一旦中止し
マリンソルトがあるので塩水浴に切り替えようかと思っている。
スピロソーマ亜種、マクリは比較的調子がよさそうではあるが
他の子たちは相変わらずヒレが欠けていたり、白点があったりで調子は上がらず。
→若干の回復傾向が見られたので2週間は継続とする


1月中はだいたいpHは5台だったが、台湾式に変更したあたりからpH6.0で安定し始めた
外部フィルターを開始してろ過とのバランスは取れ始めているのかと思う。


経験不足で死なせてしまった個体には非常に申し訳ないです。
この経験を生かして最適解を模索していきます。