オトシン観察記録

オトシンクルスを観察します

はじめましてよろしくお願いします

オトシンクルス繁殖を目指すと決めたので、オトシンクラブに加入させていただきました。
それに伴って、自己紹介や今考えていることなどを記しておきたいと思ったので書き始めました。まず経緯について。


◆経緯◆
 2021年12月に30cmキューブ水槽を買って、レッドビーシュリンプの飼育を始めました。


 それまでに中学生くらいの時にネオンテトラやディスカス、レッドテールキャット(貰い物)などを60cm規格で飼ったことがありましたが、あまり長く維持できず(お金もなかったので)それ以降熱帯魚を飼うことはありませんでした。当時は「楽しい熱帯魚」(らくねつ)はよく読んでました。その時はディスカスを繁殖させたいなとは思っていたのですが、水槽ひとつでなぜかもらってきてしまったレッドテールキャットとディスカスを混泳、ネオンやディスカスはエサとなってしまい、絶望してしまったの覚えています。


◆レッドビーシュリンプの失敗◆
 こんな経緯もあり1年ほど前、再開した時はまず当時買えなかったエーハイムの外部フィルターが欲しくて2213を購入。水草も当時はマツモくらいしか知らなかったですし水草水槽にレッドビーシュリンプをあふれさせて綺麗な水槽を維持したいと考えていました。ネットでとにかくHowtoサイトや動画を見まくり、プラチナソイル(茶)に底面フィルターをセットしてプラス外部フィルターという構成でまず3週間ほど水と水草を回し、年末に近くのショップでレッドファンシータイガーを5匹購入しました。ほどなくして全滅してしまい、30匹追加購入しても増えるどころかほとんど死んでしまいました。いわゆるポツポツ死というやつで2~3日に1匹のペースで減っていきました。


◆通水口付底面フィルター◆ 
 これはいかんとネット情報を見直して、30Cmキューブ水槽をもう1個購入。とにかくシンプルな構成で水槽を立ち上げて今いる子たちを残したいと思いました。長期維持をしていたnohoho3さんというyoutubeを参考に底面フィルターの下部に侵入できる底面フィルター+スポンジフィルターという構成にしました。すほりんさんというYoutubeも参考にしました。吹き上げ式底面フィルターに吹き出し口をつけて通水性を確保すると底面内での水流により、低床面からも引き込みがあるというものでした。普通の底面と違い、通水口をつけてしまうとそこからの引き込みが強くなり、低床面からの引き込みがなくなることも懸念されましたが、実際にやってみるとどちらかというと立ち上げパイプ付近は絶対的に引き込みが強く、それ以外の場所はそれ相応に引き込みをしている感じです。


◆浄水器の導入◆
 ポツポツ死が発生し、維持できないことがわかったので思い当たる原因をひとつひとつ潰していこうと思いました。うちは水道水の水質がTDS120ほどの地域でした。また水換えに給湯器のお湯を混ぜたりしていました。給湯器には銅パイプなどの金属パイプを通っているのが原因なのかTDSがさらに上がることも確認しました。こういった経緯からRO浄水器を導入しました。中古やらアマゾンの中華製やらを集めて作ったのでそこまで高くはなかったです。RO水はTDS0(実際は3くらいですが)なので添加剤は必須です。ビブランさんという方の水の作り方を参考にSMWとミネリッチを購入してTDS150くらいの水を作ることにしました。とにかく評判の高いアマゾニア(初代)も購入しました。先の30cmキューブはとりあえず即日投入したかったのもあってプラチナソイル(黒)を使用し、アマゾニアは足しソイル用として定期的に入れています。


◆レッドビーシュリンプ繁殖◆
 総購入数はおおよそ50~60だと思います。時期や表現はいろいろです。レッドファンシータイガー、太極(タイジ)と呼ばれるものが大半で、黒太極やギャラクシーと呼ばれるようなものも数匹はいると思います。全体数は2023年1月でおおよそ200前後だと思います。増え始めたのは5月以降なのでおおよそ半年で3倍くらいです。選別作業をしていけば、もう少し表現のいいものを作っていけるとは思うのですが、当面は500前後までは選別はせずに母数の確保をしたいと思います。(面倒なので)


◆レッドビーシュリンプ繁殖の条件◆
 現時点で考えている繁殖の推奨環境です。必須事項かどうかはわかりません。
①浄水器の導入
 水道水がよい条件がそろっているおうちでは必要ないと思います。
②スポンジフィルターの導入
 外部フィルターや外掛けフィルターを使って増やしている方もいますので必須条件ではないでしょうが、スポンジフィルターはろ過部が水槽内に露出しており、エビが直接アクセスできるということが最大のメリットだと思います。ろ過に関わるエリアが分離していないので問題の把握がしやすい点もメリットです。エアレーション式で稼働できる点もメリットだと思います。
③溶存酸素量対策
 現状スポンジフィルターを複数使用することで、エアに関しては過剰に投入していると思います。バクテリアの活動を妨げない、止水域を作らないよう水を回す、水面を揺らして酸素を取り込むことが重要だ思います。
④高カロリーのエサ
 どのエサが絶対に必要かわかりません。動物性のたんぱく質が豊富なエサが成長には良いと思います。レッドビーシュリンプ用のエサはブランド価値の分高いので、ムックリワークやプレコタブで十分だと思います。キョーリンのエサは品質とブランドと信用しています。  
 これはまだ導入間もないですが、ブラインシュリンプも栄養価が高いのでよりよいのではないかと思います。ブラインは生きている間は直接食べないので乾燥や冷凍のモノでもよいと思いますが、微生物の死骸がもっともエビの好むエサだと思うので、ムックリワークやバクテリア剤にもバクテリアの死骸を作る意味で一定の効果があると思いますが、より直接的に微生物を投入することは成長を計る意味で重要だと思います。
⑤腐植の投入
 エビは比較的多産な生物なので意識せずとも一定量増えるとは思いますが、あくまで意図的に増やそうと思うと抱卵の仕組みについては考えるべきだと思っています。腐植とは具体的にはアマゾニア(ver1)がアクアリウムにおける最適解の一つだと思います。多くのエビ飼育がソイルで成功しているという実績と流木やマジックリーフなどの腐植も抱卵に影響があるという話もよく聞きます。腐植物質そのものが作用するのか、腐植を作る(有機物がゆっくりと分解される)過程でのバクテリアや副産物が作用するのかはよくわかっていませんが、おそらくは後者ではないかと考えています。以前失敗していた時期に園芸用フルボ酸の液体肥料を投入していましたが、特に変化はなかったです。腐植酸を直接多く含む資材よりも、ケト土や完熟堆肥など腐植の量が少なくても有機物分解が進むようなものに効果があるのではないかと考えています。


長くなってきたので、一旦公開してみます。
オトシンとの関係はまだ書けていませんが、このレッドビーシュリンプの繁殖の方面からオトシンの繁殖へつながる点があるのではないのかというのがオトシンへの興味関心のきっかけです。重ねて今後ともよろしくお願いいたします。